「えっ…!?あ、愛梨ちゃんっ!?」
突然の出来事に驚く長峰君。
愛梨ちゃんは彼を優しく抱きしめたまま言った。
「翔太君みたいな子が愛梨のファンになってくれて嬉しい…愛梨の言葉を真っ直ぐに受け取ってくれて、ありがとうね」
それだけ言うと長峰君を離し、手を振りながら離れていった。
「……俺、しばらく風呂に入れない」
「いや、入れよ汚いな」
体を震わせながら呆然とする長峰君の脇腹を、湯木君が小突いて苦笑した。
長峰君…大変だったんだな。
でも、それだけ散々な扱いだったのに…今ちゃんとキャプテンとして頑張っているなんてスゴいことだ。
床に座り込み、感心しながらパリパリとレタスを口に運ぶ。
残りはあと数枚くらい…時間はどうだろう?
間に合うかな…?
ここにはテーブルとスピーカー以外、時計すらないから分からない。
そのとき、私の頭上に影が差した。



