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『45分が経ちました。次の部屋への扉のロックを解除致します』
ドアの開く音がして、再び部屋を移動する。
四つ目になる部屋。
この部屋でようやく折り返し地点だ。
「今度は緑の部屋ですか」
高田君が一面緑色の部屋を見渡しながら呟いた。
「今までの食べ物が部屋の色と同色だったことを考えると…今回は野菜が多いかもしれませんね」
その言葉に愛梨ちゃんが苦笑する。
「え~、愛梨お野菜が一番苦手なのに~」
「…だ、大丈夫!俺が食べてあげるし!」
「ホント~?翔太君ってば優しい~!」
愛梨ちゃんが長峰君に拍手を送る。
___ザザザ……。
そのときスピーカーから音が流れた。
きっと前回の部屋での結果発表だろう。
私達の視線がスピーカーへと注がれる。



