『新しい部屋に到着したため、白色の部屋での各自収集ポイントを合計して発表致します』
スピーカーからピロロンと音がして、音声がポイント数を読み上げる。
『井原 彩様…3ポイント
小上 真彩様…6ポイント
早乙女 愛梨様…6ポイント
高田 瑠衣様…3ポイント
轟 __様…6ポイント
長峰 翔太様…6ポイント
湯木 ひろ様…3ポイント
なお、井原 彩様と湯木 ひろ様にはペナルティとしてデスポイントが1、付与されました』
「デスポイントがプラス1ねー…これで俺ら三人、もう一つも落とせなくなったってことか」
湯木君の呟きに耳がピクリと動く。
デスポイントが付与されたということ。
それはすなわち、脱落に近づいたってことだ。
でも七つ目の部屋までの道のりはまだまだ長い。
こうしてみるとまだ全員ポイント数は一桁なんだ。
「3ポイント差…これならまだ追いつける範囲でしょう」
「そうですよね、頑張りましょう!」
眼鏡を掛け直しながら話す高田君に笑顔で応える。
この黒い部屋で確実にポイントを稼いでおかなきゃ。



