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誰かの話し声が聞こえる。
「………ん………?」
ぼんやりした頭のまま、目が覚めた。
「あれ……私……なんで…?」
辺りを見回すと、壁も床も黄色の異様な空間。
「確か…学校に行こうと……あれ…?」
困惑していると、視界の端で何かが動いた。
視線を向けると、薄い紫色のランドセルを背負った女の子がいる。
女の子は私と目が合うと、安心したように口元を緩めた。
「目が覚めて良かったです…お姉ちゃん、大丈夫ですか?」
「え?…あ、うん…大丈夫だよ」
素直にそう答える。
そうすると女の子はにこりと笑った。
「皆さん起きたのに、お姉ちゃんだけずっと眠ってたから…起きなかったらどうしようって思いました」
___皆さん?
そういえば、ここには私とこの女の子以外にも人がいるようだった。
辺りをぐるりと見渡して、一人一人の姿を目に映していく。



