フード・デスゲーム



「なら、ポイントは!?私のポイントは30点に届かなかったでしょう!?」


『特別ルールのクリア者は、ポイント数が足りていなくても脱落せず生還することができます』


___おめでとうございます。


___おめでとうございます。


___おめでとうございます。


スピーカーが狂ったように“おめでとうございます”を繰り返す。

頭が壊れてしまいそうで、耳を塞ごうとした。


___ガチャン。


ドアが開いたのは、そのときだった。


___え?


私と真彩ちゃんの声が重なった。

そこから現れたのは、たくさんの人。

全員が真っ黒な服装で、顔には不気味な仮面をつけている。

黒ずくめの人達が、私と真彩ちゃんに近づく。


「___や、やめて!こっちに来ないでっ…!」


とっさに真彩ちゃんを抱き締めた。

小さな体に覆い被さり、必死に守ろうとする。

だけど___。


「い、嫌!彩お姉ちゃんっ!!」


「やめて!触らないでっ…真彩ちゃん!!」


私達は大人数の手によって引き離された。

手足をバタつかせ、抵抗を試みるけれどびくともしない。

目の前に、黒ずくめの人が立ちはだかる。

スプレーを持った人。

真彩ちゃんの方にもその姿が確認できた。


「___や、やめ」


顔にスプレーがかけられる。

そこで、私の意識は途切れた…。





***