朝が来た。
私は白い天井をぼおっと眺めている。
「おはようございます井原さん、気分はいかがですか~?」
看護師さんがベッドを囲っていたカーテンを開き笑顔で私に声をかける。
「あ…はい、だいぶ良くなりました」
私はそれに作った笑顔で返した。
「良かった、朝ご飯は食べれそうですか?」
「はい、食べられます」
「では、今お持ちしますね。待っててください」
看護師さんが部屋から出ていく。
この病室には私以外の人はいない。
警察の人とお母さん、お父さんが話し合って個室にしてくれたらしい。
ようやく少しだけのびのびとできる。
私は良く晴れた窓の外を見る。
思い出すのは、今日もあの日だ。
あの、デスゲームをしていた日。
その最後の記憶を、まぶたを閉じて思い出した。
***
あの日。
時間切れとなった最後の部屋で。
銃声が鳴り、撃たれたのは…彩斗君だけだった。



