フード・デスゲーム


「いいの!私は私より、轟君と真彩ちゃんに生きててもらいたい…!」


自分が死ぬのは、もちろん怖い。

でも、目の前でまた誰かが死ぬなんて…その方がずっと嫌だ。

轟君は…真彩ちゃんも、ずっと私を助けてくれていた。

ずっと気にかけてくれていた。

他の皆は守れなかったから、せめてこの二人だけは___私が守るんだ。


「井原…俺は…俺のことはいいから…!」


轟君の声が震えている。

私は両手で掴んだケーキにがっついた。

真彩ちゃんはまだ迷っている。

泣きそうな顔が瞳に映り、ぶんぶんと首を振った。

そして再び轟君のケーキを食べる。


「止めてくれ井原…俺は…生きている資格なんてないんだ…!」


轟君の言葉に、私の手が止まった。

視線を向けると、轟君は今にも泣きそうな顔で胸を押さえていた。


「早乙女が言ってたこと、覚えてるか…?俺の家…轟グループがこのデスゲームに関わってるんじゃないかって話…俺も、そうだと思ってる」


轟君が言葉を続けた。

それは長峰君が死んだとき、確かに愛梨ちゃんが言っていたこと。