「サプライズ…?」
ケーキに何か仕掛けがあるの…?
困惑しながらスピーカーを見上げていると、轟君の声が聞こえた。
「井原、小上、テーブルに向かおう」
「う、うん、そうだね」
頷いて、私達が足を動かしたとき。
スピーカーが音声を流した。
『今回の制限時間は15分です。それでは…最後の食事を始めてください』
私達は弾かれたように走り出した。
前の部屋と比べて一気に制限時間が減っている。
急がなきゃ…!
テーブルに辿り着き、視線を動かした。
どれも見た目は同じショートケーキだ。
ポイントも全て10ポイント。
「さっきの、“サプライズ”ってなんだろう…?」
「少なくとも、見た目じゃ分からないな…」
「えっと…どれを選べばいいんでしょうか?」
真彩ちゃんの言葉に、轟君が返す。
「このままじゃラチが開かない…!とにかくどれか選ぶんだ、それから考えよう」
「分かった!」
とにかく時間をかけないようにしなきゃ…!
私は目の前にあるショートケーキの皿に触った。
それに続くように轟君と真彩ちゃんも選んだ皿に手をつける。



