フード・デスゲーム


ザザ、ザ……。

ノイズが聞こえる。

スピーカーから、何か音声が流れるようだ。

順番通りなら、次はクローシュのロックを解除するという内容だけど…。

耳に聞こえてきたのは違う放送だった。


『ここまで辿り着いた皆様、おめでとうございます。ここが“フード・デスゲーム”最後の部屋となります』


「…何が“おめでとう”だ…」


轟君が強く拳を握り締める。

もしも…この場所で起きたことを見ている誰かがいるとして…。

その人達は今、私達をどう見ているんだろう。

怒ってくれている?悲しんでくれている?

……いいや。

きっと、こんな趣味の悪いデスゲームを非難する人はそこにいないんだろう。

むしろ、笑顔で拍手を送ってすらいるのかも。

ここまで生き残った私達に向けて。

ギリッと奥歯を噛み締めた。

絶対に皆で生き残らなきゃ………。

そして長峰君、湯木君、高田君、愛梨ちゃんの死を…このデスゲームのことを伝えなきゃ…。

スピーカーからは続けて音声が流れる。