フード・デスゲーム


それからは、三人とも無言だった。

スピーカーから音声が流れるまで、ずっと。


『新しい部屋に到着したため、茶色の部屋での各自収集ポイントを発表致します』


ちらりとスピーカーを見つめる。

聞き慣れた音声が流れていった。


『井原 彩様…21ポイント

小上 真彩様…20ポイント

轟 __様…26ポイント』


すっかり減ってしまった名前に再び涙がこぼれてくる。

滲む視界に、轟君と真彩ちゃんが映った。

すでに轟君の背中から下りていた真彩ちゃんが、私に近寄る。

そして、小さな手のひらが私の頭をなでた。


「お兄ちゃん、お姉ちゃん達の分も…頑張って生き残りましょう…!私、まだ頑張れますから…!」


ぷるぷると震えながら真彩ちゃんが拳を握った。


「…そうだな、小上の言うとおりだ。…必ず生きて帰ろう」


轟君が私を見つめて小さく笑う。


「…うん…うん、そうだね…頑張らなきゃね…」


私は涙を拭って立ち上がった。