フード・デスゲーム


「……も……」


轟君が肩を震わせながら、ゆっくりとスピーカーを見上げる。


「高田の嘔吐した中には俺が選んだ味噌も入っていた!つまり食べきれていない、あいつが脱落なら、俺も脱落だろうが…!」


それに答えるように、スピーカーの向こうの音声は淡々と言葉をつむぐ。


『轟 __様は、選んだ食べ物の2/3(さんぶんのに)を食べていらっしゃったため、今回はセーフとなります』


「そんなルール知るか!!さっさと俺も殺せ!!」


「だ、ダメっ!落ち着いて轟君っ…!!」


私は鬼のような形相でスピーカーに怒鳴る轟君に抱き付き、落ち着かせようとする。

ここで逆らえば、本当に轟君も殺されてしまうかもしれない。

これ以上、もうこれ以上誰にも死んでほしくない…!

振りほどこうとする轟君に必死にしがみつく。


「……っ……クソッ………!!」


やがて、力なく轟君が床に膝をついた。

私もつられるようにしゃがみ込む。

視界のすみでは愛梨ちゃんが呆然と立ちすくんでいて、その横では真彩ちゃんが両手で顔を覆っていた。