「早乙女さん、ここで、あなたに会えてよかった」 ドアの上。 開いた穴から現れた、黒光りする銃口が高田君を狙っている。 愛梨ちゃんが手を伸ばす。 高田君は、彼女に幸せそうな笑みを見せた。 「あなたは確かに、僕の初めての“ステラ”でした」 ___銃声が鳴る。 あふれ出した血しぶきが、近くにいた轟君と、駆け寄ろうとしていた愛梨ちゃんの顔にかかった。 沈黙。 叫び声。 泣き声。 倒れた高田君の血だまりの中を、あの一匹の虫がぴょんぴょんと跳ねていた。