フード・デスゲーム


ぎゅっと目をつむり、口の中へと放り込む。

ごくりと喉が上下したのを確認して、私達は歓喜の声を上げた。


「スゴい、スゴいよ!高田君!」


「や…やった~っ!これ、全員クリアだよね!?」


「瑠衣お兄ちゃん、頑張りました!!」


騒ぎ立てる私達。

轟君が高田君の背を軽く叩いた。


「…お疲れ、高田。……よくやったよ」


「…ふふ…ありがとう、ございます……」


そう言って、高田君の顔にようやく笑顔が浮かんだ。


「しかし…味噌の丸呑みはキツいにも程が___」


バサバサッ___。


音が聞こえたのは、そのときだった。


高田君の持っていた皿の上に、何かが落ちる。


「___え?」


それは。

それは。

あの、茶色の、虫だった。

一匹の虫が。

たった一匹の虫が。

今、高田君の皿の上で動いている。

ほとんど同時のことだ。



___おぅ、えっ……!!!




高田君が吐いたのと、虫が飛び立ったのは。