「轟君、私も味噌を食べるの手伝う!貸して!」
「あぁ、頼む!」
轟君の味噌を指ですくい取り、口に入れる。
やはり、単体で多く食べられるものでは無い。
せめてお湯に溶かせれば楽なのに…!
「愛梨も手伝う!」
「私も頑張ります…!」
愛梨ちゃんと真彩ちゃんの助けもあり、徐々に減っていく味噌の山。
「っ…こっちは終わった!高田、急げ!」
轟君が最後のひとすくいを口に放り込み、高田君を見た。
二つ目を飲み込む高田君…残りは、後一つ。
「よく頑張ったな、後は俺が食べる…貸してくれ高田」
轟君が最後のフンを取ろうと手を伸ばす。
それを、高田君が手で遮った。
「高田…?」
「…っ…いいえ…大丈夫、僕がやります…」
血の気が引いた顔のまま、口元を手で押さえながら高田君が首を振る。
「初めて、なんです…自分から何かを達成したいと…思えたのは…っ…だから…僕がやります…」
「…高田…」
轟君が高田君の肩に手を置いた。
「分かった、頑張れ…お前ならできる、絶対に」
私と真彩ちゃん、そして愛梨ちゃんが息を飲んで見守る。
そしてついに高田君が最後のフンを手に取った。



