フード・デスゲーム



「愛梨…何か一つでも変えてあげられたかな…」


胸に手を当てる愛梨ちゃんに、私は力強く頷く。


「変えられたよ、きっと」


愛梨ちゃんの目が、テーブルへ辿り着いた高田君達を見つめる。

それから眩しそうに目を細めて笑っていた。

私は愛梨ちゃんに声をかける。


「行こう、轟君達を手伝わなきゃ!」


「…うん!」


愛梨ちゃんと二人、轟君達の後を追う。

部屋の中央には轟君と高田君、真彩ちゃんが揃っていた。

テーブルの皿はすでに取られていて、高田君が10ポイントのフンの皿を。

轟君も同じく10ポイントの、ティーカップに盛られた味噌の乗った皿をそれぞれ手にしていた。

どうやら作戦通りに、フンを味噌に包んで食べることにしたらしい。


「…よし、これでいい!」


轟君が味噌を摑み、フンを中に入れて丸くまとめる。

高田君は一瞬だけ眉を寄せた後、意を決してそれを一粒飲み込んだ。

ごくりと喉が上下に動き、私と真彩ちゃんが歓声をあげる。

大丈夫、この調子なら間に合う…!