フード・デスゲーム



「彩お姉ちゃんのお皿、食べ終わりました!」


いつの間にかそばに来ていた真彩ちゃんがひょこっと顔を出した。

両手には上下に二枚重ねた皿を持っている。

一つは真彩ちゃんのホットケーキが乗っていた皿だとすると…もう一つは。


「えっ…もしかして私のカレーライスまで食べてくれたの…!?」


「えへへ…はい!」


真彩ちゃんがはにかみながら頷いた。

けぽっ…と小さくゲップをしながら笑う真彩ちゃんの頭を、轟君がなでる。


「スゴいな、小上は」


「本当…スゴすぎるよ、ありがとう真彩ちゃん!」


ぎゅう、と真彩ちゃんを抱き締める。

ホットケーキとカレーライスの乗っていた皿は、どちらも綺麗に完食されていた。

両方食べるのはきっと大変だっただろう…。

___“彩お姉ちゃんも私を頼ってください…!”

そう言っていたのを思い出して、また泣きそうになる。

…私、真彩ちゃんに守ってもらったんだ。

これで私と真彩ちゃんはこの部屋での生存が確実になった。

たぶん、愛梨ちゃんもすでに食べ終わっているだろうから___残るは轟君と高田君だけ。