「チャイム鳴ってるわよ!ノート準備して!」
入学してから4年。小学4年生になった。
今はもう3月で、あともう少しで五年生!
お母さんがいつも言っている、"はやいなぁ"は、
つまりこのことなんだよね。


そしてあの男の子とは、一年生のとき桜木らいくんという名前だけ知った。でも一年生だから、恋愛なんて知らないから、どうしたらいいのか分からなかったし、2年生と3年生は、クラスが別でなーんにも話してないんだよね。
そして!この4年生!まさかの隣の席がらい!
このチャンス逃したくない…!


でもどうする?授業中は、怒られるし、恥ずかしい。
絶対だめだ…
でも休み時間だとすぐ男子に、囲まれちゃうんだよね。
らいも人気だから。
「うーん…」
そんな時横から紙が机に置いてあった。
なになに?
好奇心旺盛だから気になる。

開いていいのかも分からずに、そのまま開けちゃった……ら、
「え?えっと…?」
先生に気付かれないように、小さい声で頑張ったけど…
『俺、もかが、好きなんだ。今日から一緒に帰れる?返事かいて↓』
これは、動揺せずにはいられないよっ…。


どうしよ。
もうあと10分で終わっちゃう。
なら……書くよね?
チャンスを逃してしまうよりかは…
『そうなの?わたしもだよ。一緒に帰ろ』
クラスの中でみっともないこの私が、こんなことしてしまってごめんなさいっ…

でもこんな奇跡もうないかもしれないもんね。
すごく顔が真っ赤だけど、らいくんをちらっとみたら、「やった」って喜んでた。

私も自然に笑ってた。




キーンコーンカーンコーン
チャイムなった…!
「さようなら。みんな気をつけて帰ってね」
「もかまたね!」
「うんバイバイ!」
もかって言ってくれた女の子は、一年生から知り合った大親友のずなあんちゃん。
帰る門はちがうから先に帰っていくのを見送った。
それで…

「もか、帰ろ」
「うん!」











[あとがき]
こんにちは!ゆずです!
読んでくれた方、探してくれた方ありがとうございます!
以前「友達だから」を書いています!
少し文が、少ないと思った方もいますでしょうが、申し訳ありません💦
これからもどんどん描き続けますので、よろしくお願いします!
次回、もかちゃんに緊急事態!?
それではバイバイ!