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悠 side

「おはよー!!」

今日も太陽に向かって挨拶をする

こうするとなんか眠たい時の頭のモヤモヤがなくなってスッキリする

学校の準備をして、朝ごはんを食べて、身支度もして家を出る

家から学校は少し離れた場所にあるため、朝早くの電車に乗って行かなければいけない

まぁ、通勤ラッシュと被ることがなくて楽といえば楽

でも、友達は学校の近くに住んでるから一緒には通えないから少し寂しい

そんなことを座りながら考えていると、今日も『学校の人気者』が電車に乗ってきた

『学校の人気者』である浅霧蓮(あさぎりれん)はいつもオレが乗った4駅くらい後の駅で乗ってくる

顔がすごくイケメンなせいか人混みに紛れて乗ってきてもすぐにわかる

勝手にオレは物理的にアイツだけ光ってるんじゃとか思ってるんだけど

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電車を降りて改札を出ると、友達であり先輩でもある和馬(かずま)先輩が立っていた

スマホを触っていたけど、オレを見つけると手を止めて笑って小さく手を振ってくれた

ちょっとだけ彼女を見つけた時の彼氏みたいだなって心の中で思った

「おはよう」

挨拶を交わすと、学校までたわいもない話をした

教室に入って準備をしていると、玲央(れお)がやってきた

今日も今日とて疲れ果てた様子で

玲央も顔が良くて男前だと女子からの人気が高い

だから、朝から追いかけられて大変だって言っていた

「毎日お疲れ様です。課長、、、」

「誰が課長だ」

結構痛めの手が飛んでくる

それを軽やかに避けようとした途端、目の前に誰か1人立っていた

「君が天道悠くん?」

「え、ぁ、うん、、、そうだけど、、、?」

まさか学校一の人気者の口から自分の名前が出てくると思わなくて、驚きですっと言葉が出てこない

「よかった、ねぇ、ちょっと付き合ってほしいことがあるんだけどさ、、、」

「え、、、?」

「ってことで、この子借りてくね〜!」

なんで急に?なんでオレ?とたくさんの疑問が頭の中を回っているうちに、手を引かれて屋上まで連れてこられていた

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