「すいませーん!お子さんとはぐれた方、いらっしゃいませんかー!?」
大声でそう言いながら、通路を歩き回る。
みんな、私のことをチラチラ見るが、協力しようという姿勢の人は誰一人いない。
本当に、冷たい世の中だ⋯⋯。
それでも、隅から隅まで歩いてみて、ダメだったら降りて駅員に相談しよう。
「あっ、カイト!どこに行ってたの!」
私より少し年上ぐらいの女性が言い、
「ママー!」
カイトと呼ばれた子供は、その人の元へ駆けていった。
あーよかった⋯⋯。
そう思ったのも束の間で、
「知らない大人について行ったらダメでしょ!しかも、見るからに危ない人に⋯⋯」
母親であるその女は、私のことを非難がましい目で見ながらそう言った。
ブチッと、何かがキレる音が聞こえた気がする。
「チョットあんた!言うに事欠いてそれ!?まるで私を人攫いみたいに⋯⋯こっちは、仮にも人助けしたんだけどね!」
大声でそう言いながら、通路を歩き回る。
みんな、私のことをチラチラ見るが、協力しようという姿勢の人は誰一人いない。
本当に、冷たい世の中だ⋯⋯。
それでも、隅から隅まで歩いてみて、ダメだったら降りて駅員に相談しよう。
「あっ、カイト!どこに行ってたの!」
私より少し年上ぐらいの女性が言い、
「ママー!」
カイトと呼ばれた子供は、その人の元へ駆けていった。
あーよかった⋯⋯。
そう思ったのも束の間で、
「知らない大人について行ったらダメでしょ!しかも、見るからに危ない人に⋯⋯」
母親であるその女は、私のことを非難がましい目で見ながらそう言った。
ブチッと、何かがキレる音が聞こえた気がする。
「チョットあんた!言うに事欠いてそれ!?まるで私を人攫いみたいに⋯⋯こっちは、仮にも人助けしたんだけどね!」



