そんでもって夏。




暑い・・・





もうすぐ高校最後の夏休みが待っている。




私は進路相談で放課後残っていた。



「先生~・・・私・・」




「お前は将来の夢とか無いのか?」



「夢・・・?」





そんなこと考えたこと無かったな・・・




「じゃあ、好きなものとか・・・」




「好きなもの・・・」




そうか・・・好きなもの・・・




「子供・・・」



「なら保母さんとか先生とか・・・まぁ決めるのはお前だからな」






私は、はいと頷いて教室を出た。