テッペイ「このアニメ面白くね!」
友達「あれね。ふとももの肉感が良いんだよな。」
テッペイ「いつもふとももの話するよなお前。そんなに好きか?ふともも。」
友達「好きじゃないやつは存在しないさ。あの狭間には宇宙の真理が込められてるよ。」
テッペイ「言い過ぎだろ(笑)」
学校帰り、友達との雑談を切り上げる。おれには最高の娯楽、アニメの視聴という義務があるからな。
テッペイ「何見るかな〜。」
このたった一言が、俺の最後の言葉だった。暴走したトラックに轢かれ、俺は死んだ。
…じゃあ俺が誰かって?俺はレックス。中身はテッペイ。何が起きたのかって──
俺は異世界転生したんだよ。
突然轢かれて目が覚めたら、異世界にいた。ドラゴンとかいる剣と魔法の世界だな。
突然現れた魔物の波、ウェーブに対抗するために帝国が戦っている世界だ。
何日かに一回来て、俺ら人間を殺し回る化け物達を帝国の騎士たちがなんとか倒して成り立ってる。
俺も始めは混乱したよ。何が何だか?って感じ。
でもおれには才能があった。剣を握れば振り方が何となくわかり、力も魔力も強かった。
将来はそのウェーブとの戦い。最前線で戦う騎士になるらしい。
正直怖い。いくら強いと言っても、俺は平和ボケした高校生だったんだ。今はもう違うけど。
誓いの儀式を終わらせ、前線行きの馬車へ乗り込む。同期は、シア マリック ミア。そして俺、レックスだ。
シアは静かな男だ。いかにも騎士って感じで凄くかっこいい。ドラマとかなら最後まで頼れる兄貴分って雰囲気だ。
マリックはムードメーカーだ。ゾンビ映画にいると安心するやつだ。剣も魔法も得意らしい。魔法剣士なんてかっこいいな。
ミアは少し強気な魔法使いだ。魔法について語ると、前世でよく見たのオタクみたいな口調で三日は喋る。勿論魔法が得意。
改めて、俺はレックス。剣が得意だ。騎士学校でも成績は一番だった。
前線基地に到着し、一通りの挨拶を済ます。
すると、シアが話しかけてきた。
シア「さっきからミアが震えて動かなくてな。レックスならなんとか出来ないか?」
レックス「ミアが?…取り敢えず見に行くか。言っとくがシア、俺には慰められる保障はないぞ。」
シア「そうだろうな。ダメ元だ。」
レックス「え!?」
シアからの信用はあまり無いようだ。もう何年も一緒に勉強してきたのにな。
マリック「ほら!筋肉だよ。魔法筋肉魔法筋肉!」
マリックが怯えるミアに腹筋を見せて謎の…呪文を唱えている。即死呪文だろうな。
シア「なにが魔法筋肉だ。魔法ガリが。レックスもなにか言ってやれないのか?」
レックス「明日から戦いが始まるが、そんなに怖いのか。でも動かないと逃げも出来ないぞ。」
ミア「本当に怖いの。お母さんの敵を取るために頑張ってきたのに。それが、その努力があたしを裏切るんじゃないかって。」
レックス「裏切る…ね。安心しろよミア。努力は裏切らないよ。俺だって、この基地のみんなだって、努力してウェーブを解決するために各々の武器を使って戦ってる。ミアは魔法が得意だ。ファイアーボールで化け物なんてイチコロだろ!」
ミア「……。」
ミアは口を開けなかった。しかしミアは立ち上がって俺に弱々しいパンチをした。
ミア「もうバカバカしくなっちゃった。あとあたしはファイアーボールなんて使えないよ。」
レックス「…?元気でたか?」
ミア「ただ吹っ切れただけよ。明日は頑張るわ。」
マリック「俺の魔法筋肉がジワジワ効いたようだな。」
シア「出汁みたいにな。」
マリック「骨じゃねえよ。」
この日の夜は、久し振りにぐっすり寝れた。
友達「あれね。ふとももの肉感が良いんだよな。」
テッペイ「いつもふとももの話するよなお前。そんなに好きか?ふともも。」
友達「好きじゃないやつは存在しないさ。あの狭間には宇宙の真理が込められてるよ。」
テッペイ「言い過ぎだろ(笑)」
学校帰り、友達との雑談を切り上げる。おれには最高の娯楽、アニメの視聴という義務があるからな。
テッペイ「何見るかな〜。」
このたった一言が、俺の最後の言葉だった。暴走したトラックに轢かれ、俺は死んだ。
…じゃあ俺が誰かって?俺はレックス。中身はテッペイ。何が起きたのかって──
俺は異世界転生したんだよ。
突然轢かれて目が覚めたら、異世界にいた。ドラゴンとかいる剣と魔法の世界だな。
突然現れた魔物の波、ウェーブに対抗するために帝国が戦っている世界だ。
何日かに一回来て、俺ら人間を殺し回る化け物達を帝国の騎士たちがなんとか倒して成り立ってる。
俺も始めは混乱したよ。何が何だか?って感じ。
でもおれには才能があった。剣を握れば振り方が何となくわかり、力も魔力も強かった。
将来はそのウェーブとの戦い。最前線で戦う騎士になるらしい。
正直怖い。いくら強いと言っても、俺は平和ボケした高校生だったんだ。今はもう違うけど。
誓いの儀式を終わらせ、前線行きの馬車へ乗り込む。同期は、シア マリック ミア。そして俺、レックスだ。
シアは静かな男だ。いかにも騎士って感じで凄くかっこいい。ドラマとかなら最後まで頼れる兄貴分って雰囲気だ。
マリックはムードメーカーだ。ゾンビ映画にいると安心するやつだ。剣も魔法も得意らしい。魔法剣士なんてかっこいいな。
ミアは少し強気な魔法使いだ。魔法について語ると、前世でよく見たのオタクみたいな口調で三日は喋る。勿論魔法が得意。
改めて、俺はレックス。剣が得意だ。騎士学校でも成績は一番だった。
前線基地に到着し、一通りの挨拶を済ます。
すると、シアが話しかけてきた。
シア「さっきからミアが震えて動かなくてな。レックスならなんとか出来ないか?」
レックス「ミアが?…取り敢えず見に行くか。言っとくがシア、俺には慰められる保障はないぞ。」
シア「そうだろうな。ダメ元だ。」
レックス「え!?」
シアからの信用はあまり無いようだ。もう何年も一緒に勉強してきたのにな。
マリック「ほら!筋肉だよ。魔法筋肉魔法筋肉!」
マリックが怯えるミアに腹筋を見せて謎の…呪文を唱えている。即死呪文だろうな。
シア「なにが魔法筋肉だ。魔法ガリが。レックスもなにか言ってやれないのか?」
レックス「明日から戦いが始まるが、そんなに怖いのか。でも動かないと逃げも出来ないぞ。」
ミア「本当に怖いの。お母さんの敵を取るために頑張ってきたのに。それが、その努力があたしを裏切るんじゃないかって。」
レックス「裏切る…ね。安心しろよミア。努力は裏切らないよ。俺だって、この基地のみんなだって、努力してウェーブを解決するために各々の武器を使って戦ってる。ミアは魔法が得意だ。ファイアーボールで化け物なんてイチコロだろ!」
ミア「……。」
ミアは口を開けなかった。しかしミアは立ち上がって俺に弱々しいパンチをした。
ミア「もうバカバカしくなっちゃった。あとあたしはファイアーボールなんて使えないよ。」
レックス「…?元気でたか?」
ミア「ただ吹っ切れただけよ。明日は頑張るわ。」
マリック「俺の魔法筋肉がジワジワ効いたようだな。」
シア「出汁みたいにな。」
マリック「骨じゃねえよ。」
この日の夜は、久し振りにぐっすり寝れた。
