まるで蛇に睨まれた蛙だ。
本能的に勝てないってわかる。心臓バックバク。
「あ、あの……。
友達が来てくれることは私も嬉しいです。司書さんも来館者数が増えることに嬉しがってましたし」
で、でも。
「私の大切な安置を無くしてしまうようなことは、出来れば控えてもらって……」
一気に存在感のある人達が来ると私の心が持たないから、出来れば1人ずつで……。
「わかった。ごめんね。やっぱりうるさかったよね」
「い、いや。
そう言うことじゃなくて──」
がしっ!と手首が掴まれた。
繋がれるはずだった言葉は途切れて、その瞬間手を引かれると同時に体が180度回転した。
てんてんてん、まる。
こんな感じ、理解できずにあっという間に私の目の前に現れた仙石先輩を見るしかできない。



