自分の教室に帰ってくると私の前の席に座っている結花も珍しくシャーペンを握っていた。
中間テストが、もうすぐそこに迫っているのだ。
だからみんな朝の時間まで勉強するようになっちゃって、腐ってもこの学校は進学校だね。
ガタン、と音を立てて椅子を引くとその音に合わせて結花が後ろを振り返って、
「……えぇ!!あ、あんた……。大丈夫なの?」
「ムリだ。私には勉強なんてムリだった」
まるでゾンビ。
心做しか頬がコケて、目まで虚ろ。
ストレスに犯されているのは一目瞭然。
結花がこんなことになる勉強ってそれはなに!?
「結花よ、本気を出すなら今だぞ!!
今本気を出して中間テストを乗り切るんだ!!」
「なんにもメリットないのに本気なんて出せるなけないじゃん」
ごもっとも。
だからといって結花がテストを乗り切る方法なんて他にないでしょ。
ため息ついたら「おねがいします、教えてください」と本気が縋られて見捨てることもできず



