なんで瑞峰大を志望校から外したのか。
私は1年生の頃、冬也と付き合い始めてから
ずっと同じ大学に行きたくて勉強を頑張ってきた。
あの頃は少しでも長く冬也と居たかったから、そんな願いから決めた。
でも少しずつ時間が経って、冬也の人気の凄さを肌で感じて芽生えたのは
これ以上冬也が注目されているのは見たくない、なんて私の身勝手な思い。
いちいち嫉妬して、悩んで。そんなの年上の冬也に追いつけない。だから無かったことにしようと頑張って。
だから大学ではそんな思いしないように、って。本当に今考えてみれば自分勝手すぎる。
でも、私は本当にそんなこと思っていたのかな。
「……私も冬也と離れたくないよ。
また一緒の学校に通いたいって思ってるけど、」
きっと私の本音はこれだ。
冬也と同じ学校に通いたい、でも冬也の近くにいる勇気もない。
ただの嫉妬。それに逃げようとまでしてる。
そんなの冬也の彼女失格だ。こんな自分が嫌になる。
どんどん暗い思考になってきて、たまらずうつむいてた時、冬也が口を開いた。
「もしも俺の知らないところで叶葉が他の男に言い寄られでもしてたら、俺そいつのこと何するか分からんな」
「……はい?」
「学校が違うだけでも無理なのに、住んでいる県まで違うとか想像したこともない」
こう見えて嫉妬深いから、とへらっと何食わぬ顔で言ってきた冬也。
……やばい。
思考が追いつかない。今この人嫉妬深いって言った?何するかわからないって?



