「そんなに心配なら仙谷先輩と同じ大学に行けばいいのよ」
悪魔の囁きが隣から囁かれた。
ビックリして咄嗟に結花を見ると、唇を尖らせて面白くなさそうにしている。そして。
「仙谷先輩、この優等生八尋叶葉ちゃん未だ志望校決めてないんですよ」
と、とんでもない爆弾発言を冬也にしたのであった。
「え……えぇ!?」
私は立ち上がって後ずさった後結花を直視する。
なぜ?
なぜそれを?今言う?
何もわざわざパンケーキ屋で冬也に言う必要なんてあるわけが無い。
突っ立ったままの私は結花に手を引かれて座り直されて、困惑したまま冬也を見た。
「……いや、頑張って考えてるよ?」
「妙だな。確か2年生の時は俺と同じ瑞峰大に行きたいって言ってなかった?」
「……あえ?」
「うん。私もてっきりそのまま第1志望は瑞峰大のままだと思っていました。そしたらびっくりですよ。前回の志望書の第1志望は洛央(らくおう)大ですから」



