「……知ってしましたが、すっごい視線ですね?」
「まぁ、入った店が悪いと思うよ。だって周りに女の人しかいないし」
「……なんでよ」
なんでよりにも寄って女性に人気のパンケーキ屋さんなんだ?
私たちはベンチで何故か修羅場のような空気を作ったあと、結花を連れてひとまずパンケーキ屋に入った。
なんでも結花の行きたかったお店らしく、周りは見渡す限りの女性客。
そりゃあー冬也に視線が集まりますよ。
先ほどふやふやの蕩けた顔で
「ふわふわプルプルいちごパンケーキください!」と注文して、圧巻のパンケーキを届けてもらった結花は、
痛い視線をチクチク感じながらも美味しそうに食べていている。
私も注文した“きらきらハニーパンケーキ”を食べながら冬也を盗み見ると
冬也は私たちとは毛色が違った“抹茶香るふんわりパンケーキ”をそれはそれは美しい顔で食べていた。
「こんなに人の目に触れて疲れません?」
「そーねー」
「しかも殆どが好き好きオーラの入った熱い視線って、考えただけで肩こりますよ」
「……」



