𖤐 ̖́-
私たちの出会いは何も特別なものはなくて
高校の先輩だったのが冬也だ。
私の冬也の第二印象は“顔がビックリするぐらいにかっこいい”の次に来る“とても勉強もできる”なんてところ。
そう、つまりは冬也が
“金髪のタバコ大好き人間”になるなんて到底思えない高校生だったのだ。
私、八尋叶葉(やひろ かのは)と冬也がお付き合いを始めたのは私が高校一年生で冬也が高校三年生の時。
そして今が二年たって高校三年生と大学二年生。
私はとてつもなく不思議なのだ。
何があってあんな姿になってしまったのか。
あのタバコの匂いのこべりついた部屋を出て歩いて6分の駅から三つ隣の駅が私の家の最寄り。
冬也の実家と私の家はそこまで離れていない。
全然実家から通えるのに一人暮らししちゃって。
金髪、タバコ、一人暮らし。
こんなの絶対浮気してる(偏見)なんて変な心配してこうやって高頻度で冬也の家にお邪魔しているのだ。



