それから程なくして偶然図書委員会で再会して、偶然くじ引きで同じ当番の日になって。あれよあれよといつの間にか恋仲になり。
不思議だ。
あれ、私。なんで冬也と付き合ったんだ??
冬也は誰彼構わず笑顔を振り向く女たらしな訳ではなく、むしろ面倒くさそうに見えたし。
もちろんあの、桜の下でのご縁があるからと言って私と最初から仲良くしてくれた訳でもなく。
本当に突然ニコニコ王子さまスマイルを向けられるようになり、突然告白され。
あれ、いつから冬也は私のこと好きだったんだろう?
なにかきっかけなんてあったっけ?
「……なんだろう、急に怖くなってきた」
……
「……そうかぁー愛されすぎて怖いのか」
「!?!?」
ひょんと意識が戻る。
つい溢れた言葉に、突然、少し低めの聞き慣れすぎた声が耳に響いた。
まさか返事が帰ってくるなんて思わなくて、掛けられた言葉の持ち主を探そうと視線を上げた先。
これまた見慣れたボブヘアーの、一人の女性が佇んでいる。手にはショッピングバッグ、空いた片手で優雅に手まで振って。
「……っ、なんでいるのあんた!」
そんな私の発言に怪訝そうな顔をしている。



