彼氏から煙草を取るためには




でも、あの日、冬也が思いを伝えてくれたあの瞬間は、今でも夢に見るぐらい心に残っている。



だって今まであんなに美しい人なんて見たこと無かったから、私に新しいフォルダーファイルな改築された瞬間だ。


そんなの忘れるはずない。




「……はぁ、なんだか怖い」



……



「……そうかぁー愛されすぎて怖いのか」

「!?!?」




つい溢れた言葉。

そこに突然、少し低めの聞き慣れすぎた声が耳に響いた。


まさか返事が帰ってくるなんて思わなくて、掛けられた言葉の持ち主を探そうと視線を上げた先。



これまた見慣れたボブヘアーの、一人の女性が佇んでいる。手にはショッピングバッグ、空いた片手で優雅に手まで振って。




「……っ、なんでいるのあんた!」



そんな私の発言に怪訝そうな顔をしている。



「まさかだけどつけてきたとか思ってないよね?本当にたまたまだから」



私の隣になんの躊躇もなく座って来るこの人。そんな人私の友人関係に1人しかいない。