どんどん小さくなっていく冬也の背中をボッーと見つめながら考える。
私のためにコンビニに絆創膏を買ってきてくれるなんて嬉しいけど少し申し訳ない。
でも彼からしたら隣に怪我をしている人がいたら絆創膏を買ってくることは当たり前なんだ。
「ねぇー、あの人すっごくかっこよくない?」
ふと耳に入った言葉にはっ、と息が止まった。
ゆっくりと顔を上げて見ると女の人の視線の先はもちろん冬也だ。
時々、冬也の隣に私がいることが信じられない。
だってあんなに素敵な人と一緒に隣を歩きたい人なんて世界中に沢山いるはずだ。
みんなの視線を掻っ攫っているくせに
本人は周囲を見もしないなんて、
視線に気づいているのか、いないのか。
そんな冬也に安心しちゃう私はふと、
あることを思い出した。
𖤐 ̖́-
目を引くような容姿をしているくせに、だれにでも優しくて親切。
彼と関わった人はみんな知っている。
「────仙谷先輩。
わたしのこと覚えてますか?」
「…えっと、すみません。名前覚えるの苦手なんです」
そして少しだけ残酷だってこともね。
────2年前の春のこと。
たまたま中庭を通ったあの日、聞こえてきたのは仙谷冬也と女の人の会話。
聞き耳立てていたわけじゃなかったけど、仙谷先輩の声には反射的に反応しちゃうわけで



