彼氏から煙草を取るためには




あれ、後ろ姿ですら最高級にかっこいい?



……そうなのだ、冬也は美形すぎるのだ。加えて、性格まで男前。そんな人が女性の怪我をほっとくわけないのだ。



どんどん小さくなっていく冬也の背中をボッーと見つめながら考える。



こんなかっこよくて完璧な人が私の為だけにコンビニに絆創膏を買ってきてくれるなんて、どこかの国のお姫様にでもなった気分ね。



みんなの視線を掻っ攫って、進んでいく姿を眺めながら少し昔のことを思い返してみる。



第一に冬也は最初からあんなに優しかった訳ではない。むしろ興味なんて無さそうだった。



いつ見ても女子に囲まれていたけど、下手に笑顔を振りまくこともなければ一線を引いていて明らか嫌がっているように見えたし。



男子といる方が楽しそうで中庭でバスケをしている時なんて、結花は陰ながら小学生って呼んで周りからバッシングを受けてた。


そんな冬也なので、私にだけ最初からニコニコ王子さまスマイルを向けてくれるわけではなく。


正直なぜあの図書室で。大勢の女子に囲まれたあの空間で私に王子さまスマイルを向けてくれたかなんて分からない。