「ちょっ……冬也?そんな急がなくてもルミナスは閉館しないよ?最近リニューアルオープンしたばっかりだし」
「……」
いきなり冬也が立ち止まって、
私に無表情を向ける。
「……叶葉は鈍感すぎる。まさか俺だけが見られてると思ってるの?そんなわけないから」
冬也は視線を下ろして私のスカートをじっと見る。
「あへ?スカート似合ってなかったかな?一応お気に入りなんだけどね」
「……お気に入りってことは着たことあるんだね」
冬也はそれだけ言うとまた前を向いて、ルミナスへと続く道を歩き始めた。
情けないな、などとぶつぶつ言っている気もするが
人が多くて声がよく聞こえない。
私の履いているスカートは膝上ぐらいの長さで俗に言うミニスカート。お姉ちゃんからのお下がりで私のお気に入りだけど冬也は気に入らなかったのか?
そのまま歩き進める冬也に引っ張られて着いたのは、可愛らしい洋服が並んでいる洋服屋、Leche(リーシェ)だった。



