𖤐 ̖́-
二歳の年の差は私たち学生とっては大きな差になる。学力だって全然違うし周りの環境も、そう服の好みも。
冬也の服の好みなんて知らない。
理由は明白で、私がガーリーな服来てもスポーティーな服で来ても放たれる言葉は
「叶葉は何着ても可愛いね」
そんな言葉。
そして私はどきっ、と冬也にときめいて終わり。
試しに花柄ワンピースを着てみて、なんだか歯がゆくてベットに投げて、デニムを履いたら違和感があってベットに投げる。
気づいた時には部屋が服まみれ。
冬也とのデートの恒例行事である。
スラッと伸びた長身の冬也はなんでも似合っちゃうから服選びに困ったことなんてないだろうな。
むしろ服からお願いされるレベル。
ちらっと時計に目を向けると時刻は9時50分。
とてつもなく時間が無い、冬也は10時に迎えに来る、なんて言っていた。



