「と、冬也は、私とキスしたいの?」


超頑張った、もうマックス。これ以上ないぐらいには。

私もやられっぱなしじゃいられない、ちょっとぐらい聞いてもいいはず。

きっと冬也には少しもダメージなんて与えられないけれど、やられっぱなしの私なりの反撃だ。




「したいよ?」




こんな答えが返ってきて、
そのまま触れるだけの、キスが降ってきた。


キスなんて何回もしたことあるはずなのに。
あまりの破壊力に目をきつく瞑る。

見えない、君の顔。いま、どんな顔してる?また意地悪な顔してる?

恐る恐る目を開いてみると綺麗な顔と目が合う。

いつも通りの優しい瞳。私も見守るように笑っている。





「…明日までは吸わないであげる」

「明日!?」

「そう、それ以降はまた別に約束しよう?」




そんなこと、契約条件に書いてなかった。有効期限が短すぎるのでは!

そんな私の文句を感じ取ったのか、
私の方をみて、意地悪に、子供みたいに笑う。