「ねぇ、かの…「八尋先輩?」
「っ、」
神崎く~~~ん!!
やばい、色々やばい。
冬也と一緒にいる所見られちゃったし、
てかここ校門だし。
「神崎くん、ごめん。またいつか説明はするから!」
とりあえず今はここから離れないと。
冬也のことを全力で引っ張って少しでも人通りの少ない場所へと運んだ。
「ひどいなー。人を不審者みたいに扱うなんて」
少し離れた路地裏に冬也を押し込んで、当たりをキョロキョロ見られてないか確認する。
振り返ると、不機嫌そうに半笑いの冬也。
「そんなに見られたら困るかな?
───もしかして浮気男とかじゃないよね?」
「……は!?」
そんなわけ、ない!



