「それにしても仲がいいですよね」
「そうだねー。高校からの友達だけど1番一緒にいるしそれに……」
このまま口をもう一度開こうとしたところで、
それは、違いますよ。という声に被せられ、遮られた。
「お兄さんと、です」
「あ、そっち?」
そっと冬也を盗み見る。
少し離れたところで自販機を操作している後ろ姿をぼんやりと見ていると再び神崎くんが口を開いた。
「二人を見ていたら兄弟が欲しくなりました」
「神崎くんは一人っ子なんだね」
「はい。一人っ子もいいですが兄弟がいるのもいいですね」
良かった、神崎くんには兄妹に見えていたんだ。
安心から緊張の糸が少し緩むのも感じたとき。
「……羨ましいです、ああいう距離感」
「……神崎くん…?」



