始まった最初は罪悪感からしょげてたくせに。
なんで勉強終わった時の方が元気なのよ。
あの時のお返しで思いっきり頭をぐしゃぐしゃに撫でてあげた。
「八尋先輩、今回はありがとうごさいました」
前から神崎くんの声が聞こえたから、顔をあげると薄ら笑いを浮かべている彼の姿。
一気に充実感が広がるのがわかる。
後輩に、それもいつも迷惑かけてしまっている神崎くんに少しの恩返しが出来たなら嬉しいな。
「こちらこそだよ!!
神崎くんのお陰で世界史の復習も出来たし!」
片手で結花の頭を撫でながら、ニコッと笑って神崎くんへと話しかけた。
「さすが、扱い慣れてますね」
「なに人をペットみたいに言ってるのよ神崎くん!」
「こちらから見るとコアラに見えますよ?」
やっぱりわかる。
二人はすっごい仲が良いんだろうな、と。
少し微笑ましく見ていると、
結花へと向けられていた瞳か再び私を捉えた。



