確かにそうだ。 結花も冬也も地理選択だから、神崎くんに世界史を教えることが出来るのは私だけ。 小さく首を縦に振る。 「うん、わかった。 納得のいく答えを出せる自信ないけど!」 「そんな自信満々に……。 まぁ、そうゆうところがいいんですけどね」 「……?」 ふっと表情を緩めてそう言った神崎くんは吹っ切れたように視線を前に向けると スタスタと部屋を出ていった。 バタンと扉が閉まると 私も席について勉強を再開する。 それからは、数学と世界史を行き来する静かな時間が続いた。