「え、なに?情緒不安定??」
怪訝そうな声色でそう言い、
帰る支度をしている神崎くんに
駆け足で駆け寄って詰め寄った。
「神崎くんはお付き合いしている人とかいる?」
「は?いませんよ??」
「じゃあ喧嘩したことはある?」
「それはありますけど……」
基本はポーカーフェイスの神崎くんのお顔が少し怪訝そうに歪む。
神崎くんがこんな顔するのは珍しい。
「喧嘩したらどうやって仲直りしたらいいかな?」
「八尋先輩が悪いなら謝るのが得策ですよ」
「……」
待てよ。私悪くないはず…だから
これは仲直り不可能なのでは!?
確かに勝手に喧嘩に発展させたのは私だけど
原因作った人は冬也だし。
神崎くんがため息をついていった。



