「……えぇ~っと…??」
イマイチ状況整理が出来なくて、目の前にある男の顔を凝視しながら首を傾げる。
とりあえず今何時だろうか。
私は集中していると時間感覚が鈍ることがある。だからとりあえず時間を知りたい。
「…いま何時?」
「12時半」
「、え?」
どうやらあれから2時間近く経っていたようだ。
全く気づかなかった。自分の集中力が怖い。
「それでお昼食べておいでって話なんだけど
……聞いてた?」
冬也の口角がぐっと上がる。
「いえ、聞いてませんでした。すみません」
「ま、だろうね。
少しの反応もなかったし」
ふ、と語尾に可愛らしい笑い声が付属される。
そのまま私のほっぺが冬也の指で挟まれて痛くない力で伸ばされた。



