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顔にかかった髪を無意識に耳にかけた時、
「叶葉、頑張りすぎだよ」
ちょんちょんと私の後頭部がつつかれて、自然と頭をあげると冬也がいた。
それもすっごく近い。
目と鼻の先に大好きな冬也がいて、ドキンと心臓が跳ね上がった。
「キミ、さっきから集中しすぎ。勉強始めてからは口も開かなくなって」
「…へぇ?
そ、そうかなぁ〜?」
今私たちは勉強会中のはず、だよね……?
なのに冬也の距離感が全然お兄ちゃんなんかじゃない……わけで。
とりあえずこの近さは今朝のキスを思い出してしまうからどうか離れて欲しい。
「ほらストレス溜まっているから眉間にシワよってる。この癖やめな」
細くて綺麗な指が私の肌に触れる。
そして優しく眉間をマッサージされた。



