ノートを写しているはずの結花の声が聞こえて顔を横に向けると頬杖ついてじっ…とこちらを見ている。
なんだか恥ずかしくて頬を掻きながら、
「……こうやって自分の友達同士が仲良くなるのって不思議な感じで嬉しい」
たくさん悩んだ日々の成果が
今目の前に広がる景色だなんて嬉しい。
何よりも冬也に感謝だなぁ。
あんな無茶振りを許してくれて、こうやって神崎くんとも仲良くしてくれて。
どんだけ感謝を伝えればいいのか分からない。
「…………私も同じ感覚だったよ。
神崎くんと叶葉が仲良くなっていくとき」
「そうだったの?」
「……うん。いつ叶葉に神崎くんのことを言おうかタイミング測っていたんだけど、結果的にもっと変な時に告白しちゃって……」
まるで強弱記号のデクレッシェンドみたいに、だんだんと小さくなっていく声に
────つられて視線を向けると
ふと結花の瞳にまつ毛の影が下りる。
明るい結花が普段は見せない暗いオーラに思わず息を飲むと無意識に肩に手を置いていた。



