未だ鳴り続けるスマホなんて忘れて冬也を見ていると、もう一度軽くキスされる。
私の両頬をそっとその優しい手で包み込んで、コツンとおでこを合わせた冬也は。
「叶葉は神崎くんを好きにならない。
それを守ってくれるなら今日は“八尋冬也”になってあげる。守れる?」
まただ。子供に言い聞かせるみたいに。
でも今はそれが心地よくてゆっくりと頷いた。
「うん。約束する。
絶対に好きにならない」
ちゃんと目を見て
私の大好きな彼氏は冬也だから。冬也以外を好きになることなんてないとしっかり伝える。
そしたらお花が咲いたみたいにぱっと笑うと、最後に軽く唇が触れた。
「電話、多分結花ちゃんでしょ?
2人を待たせてるし行こうか」



