3日前のこと。
「ねぇお姉ちゃん。謝罪金っていくらが相場なの?」
「……。
謝罪金が必要なことをしてしまったならまずお姉ちゃんに相談しなさい」
怪訝そうな顔で私の腕を掴み寄って来た姉にことの経緯を説明すると、はぁとため息をつく。
「あんたの中での冬也のイメージはどうなってるのよ。まさにライオンとハムスターだね」
「お、お姉ちゃんこそなんでそんな余裕なのよ!
普通は彼氏のことを兄と言うなんてそんな失態やばいでしょ!」
「やばいけど冬也なら大丈夫。
『話してくれてありがとう』とか言って抱きしめてきそう」
「お姉ちゃんの中の冬也の方がどんなイメージよ…」
「王子様に決まってるでしょ」とか言って真面目に取り合って貰えない。
確かに冬也ならしてくれる可能性はあるけど、一般論的にはありえない話だ。
冬也は別に名家の御曹司とか英国王室の血が流れているとかじゃないのだから。
冬也は王子様の前に普通のひとりの男の子だ。



