他部署のスタッフが経理部を訪れた際には、あたりを見回した上で、「小森って奴、おっかねえよな。あれ、鬼の生まれ変わりじゃね?」なんて小声で耳打ちされるのは日常茶飯事。
もちろん、目の前に当の本人の小森さんがいるのに、だ。
目の前の小動物な小森さんと、電話中の小森さんがまさか同一人物だとは万にひとつも思わないらしい。
でも、それでいいんだ。
「ところでさ、あの新人の子、なんて言うの? 今度紹介しろよ」
目の前の小森さんをチラチラ見ながら再度耳打ちされる。
「小森さんのこと?」
そう返したときの青ざめた表情を見るのが、僕の密かな楽しみだ。
性格が悪いなんて言うなよ? 他人の悪口を言う奴が一番悪いんだから。
僕はもちろん、そんな仕事熱心な彼女のこともコッソリ応援している。
もちろん、目の前に当の本人の小森さんがいるのに、だ。
目の前の小動物な小森さんと、電話中の小森さんがまさか同一人物だとは万にひとつも思わないらしい。
でも、それでいいんだ。
「ところでさ、あの新人の子、なんて言うの? 今度紹介しろよ」
目の前の小森さんをチラチラ見ながら再度耳打ちされる。
「小森さんのこと?」
そう返したときの青ざめた表情を見るのが、僕の密かな楽しみだ。
性格が悪いなんて言うなよ? 他人の悪口を言う奴が一番悪いんだから。
僕はもちろん、そんな仕事熱心な彼女のこともコッソリ応援している。



