小野山紀美。政界にその名を轟かせる、一見、隙のない女性議員。
国会ではその鋭い眼光が、野党の的外れな質問を一瞬にして封じ込める。
高山総理の右腕として政権を支える彼女は、国民からの信頼も厚く、「頼れる女性議員」として確固たる地位を築いていた。
しかし、愛斗という青年の前では、普段の凛とした姿は影を潜め、甘えん坊で可愛らしい素顔を見せる。
それは、普段の彼女からは想像もできない、二人だけの秘密の顔だった。
愛斗は、その素顔を知る唯一の存在。
今日もまた、紀美は国会へと向かう。
愛斗は参議院本会議場の傍聴席に座り、他の議員たちの質疑を聞いていた。
やがて、野党議員の山崎太郎が質疑に立った。
しかし、太郎は時間を守らず、議長から再三の注意を受ける。
それでも彼は聞く耳を持たず、議場は騒然となる。
「いい加減にしろよ! 時間を守れよ次に 質疑を待ってる人がいるんだ!」
他の野党議員たちも議長の前に立ち、口々に野次を飛ばす。
「女性軽視だ!」
その騒ぎの中、紀美が野党議員の連山保奈美に何かを発言した。
すると、保奈美はまるで獲物を見つけたかのように紀美に食ってかかる。
「何、今の発言? ムカつくんですけど。あんた誰だっけ? 岡山の……」
紀美も負けじと言い返す。
「次の質疑を待ってる人がいるんだから、ルールは守りなさいよ」

その後、ようやく次の議員の質疑が始まり、午前の質疑は終了した。
愛斗が事務所に戻るため歩いていると、突然、保奈美が話しかけてきた。
「愛斗くん、あのさ、紀美議員って何様なの? ムカつくんですけど。愛斗くんはイケメンだから、見てると癒やされるわ」
保奈美は馴れ馴れしく愛斗にベタベタと触れてくる。愛斗は困惑し、身を引いた。
「迷惑ですから、やめてください」
「え?」
愛斗が嫌がっていると、そこへ紀美と松山みどりがやってきた。
紀美は心配そうな表情で愛斗に尋ねる。
「愛斗クン、何話してたの?」
愛斗は事の経緯を説明した。
「紀美議員のことがムカつくと言われて、ベタベタしてきたので、迷惑だからやめてと言っておきました」
「そうなの……」
紀美は保奈美を睨みつけ、冷たい声で言った。
「迷惑してるんだから、やめたらどうなの」
「あなた、何なのよ!」
保奈美は捨て台詞を吐き、その場を去っていった。
「愛斗くんってはっきりしてるのね国会のときもそうすれいいよ」
「はい」
紀美は笑ってから早苗総理が来たから笑顔で走っていった。愛斗は紀美が早苗と楽しそうにいたので嬉しそうにしていた。
「愛斗くん好きなら告白しなよ小野山議員結構男性にモテるから愛斗くんならお似合いだと思うな」
愛斗はみどりに好きことがバレて話をして照れながら去っていった。
愛斗は去っていきお昼になった。
お昼になりお昼を食べてトイレに行き事務所に戻ろうとすると愛斗をいじめる西田健太がはなしかけてきた。
「よお愛斗お前さブスだな」
愛斗はむしして行こうとすると紀美のことをばかにされた。
愛斗は胸ぐらつかんだ。
「俺の事は悪く言っても構わないでも小野山議員の
悪く言うな」
「もしかして好きなの?趣味悪あんた男みたいなおんなの
どこがいいの女の趣味悪すぎだろ そんなことよりさ
風俗行こうぜ かわいいお姉ちゃんいっぱいいるよ、」
「行くわけねえだろ」 
愛斗は健太に殴られて倒れると紀美が来て
愛斗をかばった。