翠咲side
清水紅桜。
その人は、私の心にずっと残ってる、初恋の人
小3で好きになった。
そこから年間、クラスが同じだった。
でも、小5から、私は転校しなければいけなくて。
想いなんか、一言も伝えられず、学校を去った。
人づてに、清水は、私の友達の由良に告られて付き合ったことを聞いた。
苦しかった。
言えばよかったと後悔しても、もう遅い。
でも、仮面をかぶるんだ。
_____何のため?
_____傷つかないため
_____誰のため?
誰…の
一見、由良のためのようにも見える。清水のためにも見える。
でも、自分のためだった。
自分が傷つきたくないから、言わなかった。
私は、、、逃げたんだ
でも、逃げ切れていないんだ
誰にも伝えたことのないこの想い。
親友にでさえ、言わなかった。
