翠咲side
夢の余韻に包まれたまま、学校に行く支度をする。



幼馴染の結衣と一緒に行くから、不安はないけど、、、



リュックの中身は、私の記憶にないものばかり。


通学路で、結衣と落ち合う。

「おはよぉ。いこっかぁ」
「うん」


結衣、眠そう。


「ねぇ、結衣。私のクラスってさ、何組だったの?」
「2組だよぉ。昨日いた、山川君と、あたしと一緒」
「そうなんだ。ありがとう」


私は、ついていけるのだろうか。授業にも、人間関係にも。


話題がなくて、少し気まずさのある沈黙が流れたまま、学校についた。