翠咲side

私が山川君のことを認識できていないことに、山川君は顔をゆがめている。

なぜだろう。初めて会ったはず、なのに、、、君には、悲しんでほしくない。

笑っててほしい。

その時思った。私は、忘れてはいけないことを忘れたのだと。

ねぇ、私は…あなたにとってどんな存在だった?

家族のことよりも、あなたのことのほうが気になってしまう。