紅桜side
最近、翠桜の様子がおかしい
空とにらめっこしていたと思えば、ぼーっと突っ立ってたり、本をさかさまにして読んでいたり
「翠桜、大丈夫か」
「ん、あ、うん。ごめんぼーっとして…」
それでも、心配が顔に出る
「なんか、あったのか」
ここは、翠桜の家
泣いたって、叫んだって、誰も困らない
「…」
それでも押し黙られたら、俺はどうするべきなんだ?
翠桜、と呼びながら、俺の腕の中に引き寄せる
「っ最近、ね、よく、夢を見るの」
「夢?」
「うん、ちっちゃいころの夢。ちっちゃい頃の私が、同い年ぐらいの男の子と公園で遊んでてね、その子が、私の瞳と同じ緑の星が好きって言ってくれるの。
それがね、懐かしいの。悲しいの
それで…、私、やっぱり大事なことを忘れている気がして、
絶対に忘れちゃいけない事なきがするの
どう、頑張っても思い出せない
苦しいよ
紅桜…どうしたらいい
たすけて」
