隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました

「よかったら、召しあがります?」

 結愛は、浅めの器に盛り付けられたチョコプリンを私の前へとそっと置いた。
 艶を放つチョコプリンから湯気が上がっている。甘い香りのする出来立てデザートを前にして、さすがにお腹が欲求に勝てずに、ぐう~~~! と、鳴った。

「ランチ食べ損ねてたんだった……」

 そんなことに気づいて、ついついスプーンに手が伸びる。

「まあ、デザートが夕飯っていうのもありっちゃありだよね?」

 自論を曲げ、湯気をふうふうとしつつパクりといってみる。

「うんんまっ!!」

つい、本音が口から飛び出した。濃厚なチョコプリンは口の中に入れた途端にまるで淡雪のようにスッと溶けてしまった。

「これが、オーガニックチョコの最終形態……」

 などと、若干の寂しさを感じつつ、美味しく調理されたチョコプリンを食す。気づくとよそられた分をぺろっと食べてしまった。隣では、まだ湯気を上げるプリンをじとりと見つめる五百城が座っている。かわいそうだが、ここは私の独占場のようだ。

 「早く食べないと、私が全部食べちゃうよ?」

 おかわりの器を結愛に差し出した。大事なチョコを使われたのはショックだが、こんなに美味しいチョコプリンが食べられるのなら、良きかな。

 “って、元カノの手作りに、まんまとほだされてる!”
 
 結愛はチョコプリンをよそいで「はいあーん!」と五百城に食べさせようとしている。美少年と美少女のコラボ。